2024年06月25日

あなたの知らないビジネス探訪-vol.25-

デンマーク式教育を取り入れた研修や、メタバース上の商談会まで⁉面白いビジネスに注目!

 
世の中にはさまざまなニーズが存在し、多種多様なビジネスがあります。
業界内の人々にとっては当たり前のことでも、業界外に出てみると知らないことばかりです。

今回は、合同会社ソーシャルデザインコレクティブの品川将一郎さんに取材いたしました!
デンマークの「フォルケホイスコーレ」という教育機関へ仕事関係で滞在していたという品川さん。
帰国後、デンマーク企業との連携を通じて、日本企業の研修プログラムにデンマーク式の教育法を取り入れる活動を展開しています。
また、メタバースと商談会を組み合わせた面白い活動にも注目。地方の企業が世界に向けて自社の商品を発信できるプラットフォームを提供しています。
その他にも、現在、多方面で活躍されている品川さんの過去にも迫ります!

※この記事は、AIのスペシャリスト國本知里さんの協力を元に、
スマートソーシャルが開発したインタビュー生成AIサービスを利用して85%をAIで作成しています。

スマートストーリー

品川 将一郎 SHINAGAWA SYOUICHIROU大学卒業後、音楽関連会社の営業、出版社でのWEB事業制作部門を経て、㈱リクルートコミュニケーションズにて、大学・専門学校のプロモーション・クリエイティブに関わる。その後、障害者福祉関連や介護事業を経て、現在は、パラレルワーカー。㈱クオリティ・オブ・ライフにて、主に経産省・厚労省事業の受託事業の事業企画・運営に関わる。民間事業向けには、大企業の人材教育支援や中小企業の人材確保支援等も行う。また兼務として、一般社団法人産学協働人材育成コンソーシアムにて、全国の大学教職員向けの研修事業や地方学生と首都圏企業のマッチングイベント等も行う。自身では、合同会社ソーシャルデザインコレクティブを運営し、企業のコンサルや個人向けの研修、北欧・デンマークの企業と連携してのキャリア教育プログラムの国内提供などの取り組みも行なっている。

 

 

思考力を育てる、デンマークの教育とは。

中島

初めまして!早速ですが、品川さんは現在どのような事業をされているのですか?

品川さん

本日はよろしくお願いします。現在は大きく3つの事業に取り組んでいます。
一つ目は、株式会社クオリティ・オブ・ライフで、官公庁や自治体事業として主に企業新規事業開発・マーケティング支援や人材戦略構築・確保支援、求職者向けにキャリア支援、プロフェッショナル人材紹介、自治体の地方創生プロジェクト事業企画・推進等を行っています。

品川さん

次に一般社団法人産学協働人材育成コンソーシアムでは、企業の方々や大学の教職員と協力してインターンシップの推進や人材育成に力を入れています。合同会社ソーシャルデザインコレクティブでは企業向けコンサルティングや研修、障がい者福祉事業者の支援等を展開していますよ。

中島

様々な形で人と人を繋げているんですね。
ソーシャルデザインコレクティブでの活動に関して、もう少し詳しく教えていただけますか?

品川さん

ソーシャルデザインコレクティブでは、「社会の課題を解決する集団」を掲げて活動しているんです。
具体的な活動としては、福祉や教育の分野のベンチャー企業支援や自治体連携の支援、北欧・デンマークの教育プログラムを日本に提供する等を行っています。

中島

デンマークの教育ですか?デンマークの教育は日本とどう違うのでしょうか?

品川さん

デンマークは人を中心に考える社会になっていると感じます。
個々人の幸せと心地よさを最優先に考えて、子供の頃から自分自身について深く考えて自己選択する力を養うする教育を行っています
日本の教育は、試験で点数を取ることが結構重要視されているし、受験の時もそうですよね。デンマークでは、与えられた課題だけでなく「あなたはどう考えるか」という考えが重要で、子供の頃から徹底されていますね。

中島

へえ〜幼少期から教育するんですね!
私も自分で考えて選択する力が必要だと社会人になってから痛感しました・・・。

品川さん

中々自分の考えを鍛えるって難しいですよね(笑)
北欧一部や欧米などでは、大学進学前・在学中に自身の進路を決める「ギャップイヤー」という社会体験活動の期間があり、
自分のやりたい事を決めてから大学に入る人が多いので、進学するタイミングも社会に出るタイミングも人によって違うんです。
なので、大学生の年齢も幅広く、社会に出てからは大学で学んだ専門性を活かしてすぐに活躍する方が多いです。

中島

なるほど、しっかり方向性を決めてから人生を歩むんですね。

品川さん

そうですね。自分の意見をしっかり持って発信することが大事にされているので、
例えば授業に遅刻しても「疲れてるから起きれませんでした」で許されるんです。
どんな事でも正直に言うし、それが認められるんです。体調も人それぞれ違うし、仕方ないという考え方です。
その分、遅刻した本人の学べる時間が減っただけなので自己責任にはなりますが。

中島

羨ましい…!責任が大きい分、自己責任の幅も大きくなりますし、自己管理も出来るようになりますもんね。

品川さん

そうなんです。自由な分、責任も大きいです。
でも、日本の場合、遅刻した理由を言うと「言い訳」とされて空気が読めないと怒られる原因になりますよね。

中島

うーん、そうですね・・・。
日本の指導では、本当の事を言えない場面は多いです。

中島

品川さんはどのようにしてこのプログラムを日本に導入しているんですか?

品川さん

日本の企業や教育機関と連携して、ツアーを組んで実際にデンマークの教育を体験して貰うっていう企画だったり、
リモートでデンマークの先生と繋いで研修を企画し実施するなど工夫しながら導入しています。

中島

へ〜!直に体験して頂くんですね!
品川さんも実際にデンマークの学校に行ったとのお話を伺いましたが。

品川さん

はい、数年前に私自身がデンマークに行って、学生寮に入り教育システムを直接学びました。
北欧は先ほど言った教育観が強く、中でもデンマークが源流で「人生の学校」と呼ばれているフォルケホイスコーレという教育機関があります。そこで数か月学びましたね。

中島

フォルケホイスコーレ、初めて知りました!

品川さん

デンマークは戦争で国がどんどんと小さくなっていった歴史があるんです。
その時に自分たちのアイデンティティを守る為にも、最初は農家の人達に向けて創設した教育機関が始まりになります。

中島

実際にデンマークの教育機関を体験してみて、日本と違うなと思うことはありましたか?

品川さん

そうですね。相手に過剰に干渉しない部分が大きく違っているなと思いました。
日本人ってその場に居ない人の噂話を結構すると思うんですけど、人の話をしないし個人主義なんですね。
冷たいわけではなくて、立ち入らないというか同質であることを求めないんです。そこが違いますね。

品川さん

あとは、個人主義だからこそ競争意欲が良い意味で弱いですね。他人軸ではなく、自分軸を大事にするからです。
なので極端にお金持ちの方もほとんどいないです。
政府への信頼度も違っていて「やはり社会を良くするために税金は払うべきだよね」という国民の意識を感じます。
自分の好きな事や興味がある事を徹底的に考え続けるので、何歳になっても学び続けようとする姿勢も違います

品川さん

この活動自体あまりお金(利益)を出せては無いんですが・・・・(苦笑)
ですが日本でも、個人の意見を大切にする文化を少しずつ広げて世の中が少しでも良くなるようにと活動しています。

 

転職が当たり前の時代、環境が変わる場所に身を置こう

 

中島

品川さんは過去にはどのようなお仕事をされていたのですか?

品川さん

過去にはレコード制作の営業や、出版社での新規事業部門で(デジタルコンテンツ)の作成・企画に携わっていました。
しかし動画コンテンツが時代に追いついておらず、配信する為のネット環境も整っていなかったので縮小していきましたね。
当時はデジタルコンテンツ業界も小さく動画の母数も少なかったので、動画コンテンツのアイデアを出すのが楽しかったですね。

中島

例えばどういった企画を行ったんですか?

品川さん

Capcomのボードゲーム「カタン」の番組企画など、多岐にわたるプロジェクトを経験しました。
ニッチでコアなファンがいるボードゲームなんですけど、そういうニッチなコアなファンがいるモノと
動画コンテンツとの相性が良く、非常にマッチしていましたね。

中島

「カタン」ですか!知っています。番組企画も行っていたとは!気になる!

品川さん

かなり古いゲームなのに「カタン」を知っているとは(笑)
カタンは心理戦かつ協力プレイのゲームで、色んな人でプレイする方が面白いので、
雀士とミュージシャンとアイドルという色んな芸能人を呼んでゲームをするという内容の番組を企画して作成してましたね。

品川さん

また「水曜どうでしょう?」のネット配信等も行いました。
出版社の後は、リクルートに転職して広告制作など、マーケティング系の仕事を行っていました。
その後、障害者福祉事業を行っているベンチャー企業やベネッセでマーケティングを行っていました。

中島

品川さんは色んな業界を経験して開拓されて来たんですね!

品川さん

そうですね、転職を何度か経験していて、転職している会社ごとに価値観・考え方が全然違うなと実感しています。
業界によってもかなり違いますし。

品川さん

日本で1つの企業に居続けると、世界の多様な考え方や価値観に触れる機会が無いので理解が少ないんじゃないかなと思います。
1つの会社に40歳・50歳まで居た人が、退職後に路頭に迷うというパターンが増えている理由もそれがあるんじゃないかと。
人材系の仕事をしていたから思うのですが、異なる環境に適応する力っていうのが今の時代に求められますし
環境が変わる所に身を置く、さまざまな異なるコミュニティに所属するってすごく大事
ですね。

中島

なるほど。今って世界のいろんな考え方を知れるようになりましたもんね。
柔軟な受け取り方ができないと転職も大変そうです。

品川さん

私は転職という小さな経験でしたけど、その受け取り方というのに気づきました。海外経験をしたり、転勤転職をしないといけない環境で働いている人ほど、変化に強いと言いますか適応能力があると感じます。
会社という船があってその船に乗っていても、その船がいつ沈むかは分からない。
しがみ続ける事が大事では無くて、船が沈んだ時に泳いで別の船に乗れるかどうか。もしくは自分は船をつくることができるか。未来が予測できない中で、自分の軸をもって、自分の力で泳げること、進めることが大事ですね。

中島

確かに。
変化が激しい時代、市場価値を高めて色んな船に乗れる力も身に着けたいものですね!

 

メタバース上の商談会!?新しい商談の形

 

中島

最近「メタバース商談会」というイベントが開催されたそうですが、どのようなものなのでしょうか?

品川さん

メタバース商談会は、完全デジタル上の空間で事業者がブースを設け、国内外に発信する為の商談会を行うというものです。
今回は、佐賀の事業者のメタバース商談会と佐賀の食品をアピールするリアルなイベントも同時に行ったんです。

中島

メタバース上にブースを設けるんですか!面白そうです。
品川さんは佐賀出身なのでしょうか?

品川さん

私自身は佐賀出身ではないです(笑)
佐賀は唯一都心にアンテナショップが無いらしく、日本のブランド力ランキングも下位にランクインしています。
佐賀は良いものがたくさんあるのに知られておらず、実は未開のジャングルなんですが魅力が伝わっていないんですよね。
魅力を伝える為に佐賀に来てもらうかメディアなどで取り上げてもらうか・・・。
悩んでいた所、メタバース商談会ならメディアにも紹介しやすく、様々な人たちが来てくれるのではないかと思ったんです。

中島

意外です!アンテナショップが無いんですか!
メタバース商談会にはどのような方が参加されたのでしょうか?

品川さん

食品事業者の方が多くて、中には農家さんも参加してくださいました。70歳の農家さんにメタバースを教える事もありましたね。
それで一農家の方がドバイに販路を開拓する、という面白いケースもありました。
若い方はメタバースにもどんどん入っていけますが年配の方だと仕様が分からない方が多く、そこはまだハードルがありますね。

中島

70歳の方がメタバース商談出来れば、もう誰でもメタバース上で出来そうですね(笑)

中島

コロナが明けてメタバース商談会の需要はどう変化していますか?

品川さん

現地で行うとなると費用がかかるという事で、デジタル上で商談会を行いたいという企業・自治体が多いですね。地域の企業って、商品を都市部や海外に出していきたいという思いがあるので、よく相談も受けます。
企業側のネットリテラシーの部分がハードルにはなりますが、そこが無くなれば一気に普及すると思います。
まだまだメタバースは黎明期ではありますが、今こそトライアルの様にお試しでたくさん行いたいですね。
メタバース商談会に慣れていけば、今後メタバースが普及する際にネットリテラシーの部分で
他の企業とは大きく差が開く武器になると思います。

中島

これからメタバース商談会はどう変わっていくと思いますか?

品川さん

構想段階ではありますが、デジタル技術を更に活用出来たら良いなと思ってますね。
時間という概念がなくなるので、商談会という部分に関して言えば24時間対応可能な対話型AIの導入は出来そうと思います。

品川さん

デンマークの教育研修もですが、初めはお金にならないんですがサービスに新しい技術をどんどん取り入れることが出来れば
ビジネスになっていくと思うので、そこを追いかけ続けるしかないですね。

中島

品川さん、貴重なお話をありがとうございました。
今後の活動にも大いに期待しております。今日はどうもありがとうございました!

品川さん

こちらこそ、ありがとうございました。

今回の発見

  1. デンマークでは、子供の頃から自己選択する力を養う教育がされていて、
    その源流には「フォルケホイスコーレ」という教育機関がある
  2. 異なる環境に身を置き、適応能力を身に着けておくのが、この時代には必要
  3. 商談の形はどんどんと変化しており、メタバース上の商談会もある

今回の記事いかがでしたでしょうか?

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