2023年06月22日

あなたの知らないビジネスの世界探訪 -vol.6-

急成長企業の課題。IPO後の成長の壁を破るコンサルタントの提言

スマートソーシャル代表の酒井です。

このページは、私が日々の活動の中で出会った面白いビジネスやトピックを紹介する場となります。

世の中にはさまざまなニーズが存在し、多種多様なビジネスがあります。業界内の人々にとっては当たり前のことでも、業界外に出てみると知らないことばかりです。
今回は、コンサルタントとして活躍されている高山さんについて興味を持ち、IPO直後からの成長の停滞期を再評価し、成長曲線を再び上向かせるためのコンサルティングについて、どのような観点で組織の問題を解決しているのか教えていただきました。
ぜひ内容を楽しんでみてください。

高山 慎太郎TAKAYAMA SHINTARO

大学卒業後、株式会社フリード(現:株式会社フォーバルリアルストレート)に入社し、営業職として社会人キャリアをスタート。2007年に株式会社ショーケース・ティービー(現:株式会社ショーケース)入社。新規事業を主力事業に育て上げ、事業担当取締役として東証マザーズ、東証一部上場を牽引。その後、グループ会社の代表取締役などを経て、AIスタートアップのコグニロボ株式会社の取締役COOに就任。2019年にCUOS株式会社を設立。IPOを目指す企業の事業戦略策定やプロダクトの設計など、成長フェーズにある企業の支援を行う。現在はDX診断士協会理事長や株式会社サーバーワークスの事業開発担当としても活動中。

急成長企業の課題。IPO後の成長の壁を破るコンサルタントの提言

酒井

高山さん、IPO後の成長の停滞期についてのコンサルティングについて教えていただけますか?

高山さん

もちろんです。私はIPO経験者として、成長の停滞期に直面している企業のコンサルティングを行っています。IPO直後から1年から3年後の成長の停滞期には、特に企業と共に取り組みながら売上を伸ばす方法を模索することが必要です。

酒井

どのような手法やアプローチを用いて成長の停滞期を乗り越えるサポートをされていますか?

高山さん

ビジネス再定義と実行支援を行っています。急成長しIPOを果たした企業が成長の停滞期に直面した際に共通している課題に熟知しており、その課題に対して、企業の持つ優位性やStrongPointなどからビジネスを再定義し、その実行を支援することを重視しています。また、人々のコミュニケーションの在り方をデザインすることも重要な軸として取り入れています。これらのアプローチを通じて、成長の停滞期を乗り越えるための適切なアドバイスを提供します

酒井

コミュニケーションの重要性について、具体的な問題や事例を教えていただけますか?

高山さん

コミュニケーションが円滑に行われない場合、関係がこじれたり新入社員との摩擦が生じたり、価値観の衝突が起こるなどの問題が発生します。例えば、上司が部下を飛ばして直接コミュニケーションを取ることがありますが、これは不信感や個人の尊厳の奪い合いを引き起こし、後々大きな問題となることがあります。また、会議や話し合いを後回しにしてしまうと、危険な状態が生じることもあります。時間を設けて顔を合わせるようにすることが重要です。

酒井

なるほど、コミュニケーションの問題や危険な兆候には注意が必要ですね。成長の停滞期において、他にも注目すべきポイントはありますか?

高山さん

はい、もう一つ注目すべきポイントは目先の利益に囚われない姿勢です。成長曲線を豊かにするためには、投資や事業の見直しが必要です。利益の追求に焦点を当てると、既存の事業が延長線上にとどまり、状況の変化によって売り上げが急落するリスクが生じます。常に将来の成長を見据えて戦略を構築することが重要です。

酒井

なるほど、将来の成長を見据えた戦略の構築が必要なのですね。最後に、高山さんの特筆すべき強みやアドバイスについて教えていただけますか?

高山さん

私の特筆すべき強みは、急成長しIPOを果たした企業が成長の停滞期に直面した際に共通している課題に熟知していることです。特に創業者は新卒一期生や創業期の功労者を大事にしたい心情が働き、成長期に入った人々との間で軋轢が生まれるケースも多いです。そういった場合の組織構築案などに独自の視点を持っております。これは、私自身が新卒一期生や創業期メンバーだった経験によるものです。

酒井

なるほど、多様な視点を持つための交流や組織の構築が重要なのですね。高山さんの貴重なアドバイスに感謝します。本日はありがとうございました。

高山さん

どういたしまして。お話できて嬉しかったです。特に組織コミュニケーションなどでは階層飛ばしを通じて小さな軋轢が大きな溝を産むこともあります。小さな感情をケアしつつ、判断行動は感情に左右されない毅然とした姿勢が必要となります。通常は逆になることが多いですが。

酒井

目から鱗でした。本当にありがとうございます♪

今回の発見

  1. IPO直後から1年から3年後の成長の停滞期には、特に企業と共に取り組みながら売上を伸ばす方法を模索することが必要
  2. 目先の利益に囚われてしまうと既存の事業が延長線上に留まってしまい売り上げが急落するリスクが大きくなる。常に将来を見据えて戦略を構築することで成長曲線が豊かになる
  3. 組織コミュニケーションなどでは階層飛ばしを通じて小さな軋轢が大きな溝・大きな問題を産むこともある。小さな感情をケアしつつ、判断行動は感情に左右されない毅然とした姿勢が必要

目先の利益や感情に囚われず、常に将来を見据えた冷静な判断と行動を続ければ、組織も人も成長を続けられる。

信じるか信じないかはあなた次第です♪

Guest Profile

高山 慎太郎SHINTARO TAKAYAMA

大学卒業後、株式会社フリード(現:株式会社フォーバルリアルストレート)に入社し、営業職として社会人キャリアをスタート。後に営業支店責任者や営業企画責任者を務め、同社のジャスダック上場に大きく貢献。2007年に株式会社ショーケース・ティービー(現:株式会社ショーケース)入社。新規事業を主力事業に育て上げ、事業担当取締役として東証マザーズ、東証一部上場を牽引。その後、グループ会社の代表取締役などを経て、AIスタートアップのコグニロボ株式会社の取締役COOに就任。事業計画策定やプロダクト開発など幅広い領域で同社の経営を主導。2019年にCUOS株式会社を設立。IPOを目指す企業の事業戦略策定やプロダクトの設計など、成長フェーズにある企業の支援を行う。現在はDX診断士協会理事長や株式会社サーバーワークスの事業開発担当としても活動中。

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