2023年06月08日

あなたの知らないビジネスの世界探訪 -vol.4-

提案しているのはヒューマンリソースではなくプロジェクト推進力

スマートソーシャル代表の酒井です。

このページは、私が日々の活動の中で出会った面白いビジネスやトピックを紹介する場となります。

世の中にはさまざまなニーズが存在し、多種多様なビジネスがあります。業界内の人々にとっては当たり前のことでも、業界外に出てみると知らないことばかりです。

第四弾は、ママさんとコンサルタントとの素敵な出会い。アンダースタンド、エニママさんのご紹介です。

株式会社アンダースタンド(AnyMaMa)は、子育て中の方々を中心に企業の事業支援を行っている新興のサービス企業です。彼らの目的は、企業と個々の方々が「チャレンジ・成長すること」をあきらめずに応援する仕組みを提供することです。

弊社もお世話になっているのですが、エニママさんのビジネスモデルは秀逸です。在宅のママさんにお仕事を紹介する会社は数多くありますがエニママさんの場合は一味違います。
本日はあのキングコングの西野さんも絶賛している(動画)エニママさんのビジネスモデルの真髄に酒井が迫りたいとおもいます。

門田 次郎
KADOTA JIRO

慶應義塾大学経済学部卒業後、森ビル株式会社に新卒入社。
アビームコンサルティング株式会社にて戦略策定、事業開発、業務改革などのプロジェクトに従事。株式会社リクルートにてブライダルメディアの事業統括・事業推進に携わる。株式会社アンダースタンド(AnyMaMa)を創業。

提案しているのはヒューマンリソースではなくプロジェクト推進力

酒井

門田さんこんにちは。

門田さん

酒井さんご無沙汰しています。そしていつもお世話になっております。

酒井

こちらこそいつも本当にエニママのママさん達にはお世話になっています。それにしても西野さんの動画反響がすごいんじゃないですか?
新R25の対談で西野さんがエニママとの仕事の話(2分33秒あたりから)

門田さん

ありがとうございます。おかげさまでより多くの方に弊社サービスを知って頂くことができ、大きな影響力を感じています。

酒井

凄いの一言です。しかし、僕も陰ながらユーザーとして利用させていただいていて本当にエニママさんのモデルは秀逸だなと思ってるんですよね。そもそも秘密を知りたいのですが、よくあるママさんや求職者さんにお仕事をお願いするサービスのモデルとは違うんですよねそこを少し教えていただけますか?

門田さん

エニママはディレクターが企業様の業務整理を行い、分解して型を作ります。その後働く方々をその意欲やご経験にあわせてチーム編成します。各チームに業務を分担頂き、ディレクターの進行管理のもと、安定的に業務支援をしていきます。

酒井

それだと企業側の期待値と働き手の方々やママさんの状況や役務のズレが少なくなりますね。

門田さん

酒井さんも以前システム開発のポイントとしてお話しされていましたが、まさにどの業務も事前の要件定義とそれにあわせたチーム編成や進行管理が大事だと考えております。そのあたりがメンバー全員に根付いており、仕組み化されています。

酒井

最初にビジネスのプロが要件を定義するんですね!「提案しているのはヒューマンリソースではなくプロジェクト推進力」ということですか?!

門田さん

おっしゃる通りですね。弊社はクライアントの課題解決と働く方々の機会創出ということを目指し、仕組みを作ってきております。一方、働く方々にとってもやるべきことが定義された業務を行うことになり、安心してお仕事している、という声もいただきます。

酒井

そもそもなぜこのようなサービスが必要だったのですか?

門田さん

私が言うまでもない話ですがご承知の通り人手不足が年々深刻化しているため、企業側は生産性の向上や働き方改革を進められています。一方で、子育て中の方々で働きたい意欲を持つ方々が経験やスキルを活かして活躍しきれていない、というもやもやした課題感がありました。エニママはそういった双方の課題感を少しでも解決でき得るのではないかと勝手ながら考えています。

酒井

どのようなきっかけで創業に至ったのですか?

門田さん

私自身は企業側の経営現場での実務を通じて、人手不足や現場の不を感じていました。一方、働きたいママや子育てと仕事の両立に悩む心情や意欲を原体験として持っていた河田和子(現取締役)と出会い、双方の課題解決に少しでも貢献したい、と思ったのがきっかけです。実は、河田和子の夫の河田夏樹(現取締役)と私が前職時代に同じチームでサービス開発をした経緯があり、3人の接点が生まれ、共同創業をした次第です。

酒井

現在はどんな感じですか?

門田さん

現在、AnyMaMaは7期目に入っています。面談を終えたお仕事の希望者様は2300人で、延べ320社(案件数は約900件)の企業様に対して業務支援をしています(23年5月末現在)。セールス、マーケティング、サービス運営、バックオフィスなど、さまざまな領域で活動しています。様々な事業者さんや地域(埼玉県寄居町、等)との事業提携/協業なども進め、人手不足の企業様へのご支援範囲を広げています。

酒井

すごいですね!子育て中の人々が自分のスキルや個性を活かして働き、企業もノンコア業務を外部に任せて自社の成長に集中できるというのは、とても好評なんですね。

門田さん

共鳴してくれるメンバーやパートナーの方々も増えてきており、お陰様で徐々に成長してきております。子育て中の方々が自信を持って働ける環境を提供し、企業も効率的に業務を進めながら成長できる仕組みをチーム一丸となって構築しています。

酒井

他に何か新たな取り組みなどされておりますか?

門田さん

エニママアカデミーというオンライン実務講習などスキルアップや、エニママサロンというコミュニティ活動などの機会も提供しています。また、企業様や働き手の方々の声を元に、チームで支援するサービスだけではなく、直接ご紹介し、定着までサポートするようなエニママmeetというサービスも傍らで展開しております。

酒井

素晴らしいビジネスの展開ですね。今後のビジョンはどのようなものですか?

門田さん

AnyMaMaのビジョンは、家庭と仕事を両立しながら、自分らしく暮らし、好きな仕事でイキイキと働ける社会を実現することです。将来的には、意欲のある方が自分の個性や経験を活かして、やりたい仕事や好きな仕事に就くための就業・キャリアプラットフォームを様々な技術や仕組みを活用して提供していきたいと考えています。

酒井

素晴らしい!これからも応援してますね♪

門田さん

ありがとうございます。酒井さん、エンジニアのサポートなどエニママにご依頼いただいておりますが引き続き宜しくお願いします!

酒井

こちらこそ宜しくお願いします。

今回の発見

  1. エニママのビジネスモデルは、在宅のママさんに仕事を紹介するだけでなく、プロジェクトの進め方をサポートして問題を解決することもしている。これが秀逸。
  2. 子育て中の人々は、働きたい気持ちがあるのに、活かせていないという課題。これは大切な国の資産を活用できていない状況。
  3. エニママは、家庭と仕事の両立を応援し仕事やキャリアの機会を提供。眠れる資産に光を当てて活躍の場をつくった素晴らしさ。

エニママを通して仕事を紹介してもらえば、忙しいあなたも活躍できる場所があるかもしれない。

Guest Profile

門田 次郎Jiro Kadota

慶應義塾大学経済学部卒業後、森ビル株式会社に新卒入社。
アビームコンサルティング株式会社にて戦略策定、事業開発、業務改革などのプロジェクトに従事。株式会社リクルートにてブライダルメディアの事業統括・事業推進に携わる。株式会社アンダースタンド(AnyMaMa)を創業。

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