音蔵カンサイ×スマートソーシャル
大阪・関西の若者文化や芸術の発展を目指して設立された一般財団法人大阪蔵屋敷。大阪蔵屋敷が提供している音楽プラットフォーム『音蔵カンサイ』の開発を株式会社スマートソーシャルはお手伝いさせていただきました。
今回の取材では、一般財団法人大阪蔵屋敷の代表理事であり音蔵カンサイの責任者の安川様に開発当時や現在についてお話をお伺いしました。
■開発当時の背景について教えてください
私たち大阪蔵屋敷は、関西のエンタメを盛り上げることを目的として誕生しました。当時、コロナの影響を受けていた音楽業界で何か出来たらと、2021年の夏に『関西の音楽シーンを盛り上げるプラットフォームを作りたい』との事で始動しました。
関西人は、お笑いや音楽等エンタメ好きが多く、かつての関西はエンタメに溢れていました。しかし現在、アーティストがメジャーデビューを目指すと、東京に行ってしまう傾向があります。関西にアーティストが留まって活躍できる環境を作りたいし、関西にもメジャーデビューのチャンスがあることを知っていただきたいと考えていました。また、各地に有名なライブハウスがあったりと、以前の関西は音楽で盛り上がっていたのですが、コロナ禍によりライブハウスでのビジネスが停滞している状況でした。ライブハウス自体が使用できなかったり、コロナ禍で変化したアーティスト発掘方法についても何か出来ないかと思っていました。具体的なアイデアはありませんでしたが、『関西ベースで音楽があふれる街になってほしい』という思いを持って開発会社を探していました。
■弊社を選んだ理由を教えてください
ご縁がありスマートソーシャルの代表である酒井さんにこの思いを話した所、スマートソーシャルなら実現出来ると言ってくださいました。何社か候補があったのですが、明確なイメージやビジョンが無いものを作ってくれるところが無かったです。そして、『関西の音楽を盛り上げたい』という気持ちを伝えても、共有してくれる会社が無い状況でした。そんな中、スマートソーシャルは、思いを共有してくれ、積極的に改善点も探していただきました。クライアントと開発会社という関係性ではありますが、気持ちに寄り添って一緒に開発をしてくれる会社だった為、選びました。
■弊社の動きはいかがでしょうか？
システム開発の知識はありませんでしたが、抽象的なビジョンやイメージをスマートソーシャルの皆さんに伝えると、具現化して作り上げてくれました。当初は、アーティストが中心になって盛り上げていくプラットフォームを作りたいと思っていました。しかし、スマートソーシャルの皆さんと開発していく過程で、アーティストだけでなく、アーティスト・音楽ファン・ライブスポットの交流が出来て、皆が得するものを作りたいという明確なイメージを掴むことが出来ました。その中でどんなサービスをしていけば良いのか、御社の方々と一緒にディスカッションを重ねて機能を追加しています。
■満足度はいかがですか？
壁打ちやコミュニケーションを沢山取ってくれるので満足度は高いです。現在、音蔵カンサイのサイトが出来てまだ1年ですが、登録アーティストが362組、音楽ファンが4324名(2023年5月31日現在)います。
■今後の展望や弊社に期待していることがあれば教えてください
今の音蔵カンサイは完成形ではなく、現在進行形でスマートソーシャルのエンジニアさん達が頑張って機能を追加してくれている状況です。
音蔵の特徴を一緒に考えながら引き続き、音蔵らしい機能のアイデアを出して欲しいですね。また、違う形で収益を上げる方法を模索していきたいです。収益を上げ、アーティストに還元出来たら、より音蔵カンサイの影響力が増して関西のエンタメが盛り上がるのではと思っています。登録者数も、アーティストは1000組、音楽ファンが1万人を目指しています。今後も、一緒にトライ＆エラーを行いつつ開発して頂けたらと思います。よろしくお願いします。
〈音蔵カンサイとは…〉
アーティスト・音楽ファン・ライブスポットが積極的に交流できるプラットフォーム。アーティスト、音楽ファン、ライブスポットいずれも登録料、使用料は無料。アーティストは、楽曲の発信やイベント情報の提供を通じて新たなファンの獲得やライブへの動員が出来る。また、ライブスポットと繋がることで、新たなライブオファーが届く可能性がある。ファンからの応援で、「オトグラポイント」を獲得でき、ポイントを使用してライブ動員を促進できるサービスが使用料無料で利用可能。音楽ファンは、アーティストを応援することで、ライブのディスカウントやノベルティがもらえる。ライブスポットは次世代のアーティストの発掘や集客向上ができる。
今年秋に「第4回音蔵フェス（大阪キタエリアの大規模サーキットイベント）」が開催決定。