皆さんは「上司力®」ってご存知ですか?
本対談では、人を育て活かす「上司力®」提唱の第一人者、株式会社FeelWorks 代表取締役の前川孝雄さんに取材をさせていただきました!
リーマンショック後の平成不況に苦しむ若者と触れ合う中で、若者のキャリア支援をする前に会社(上司)も変えていかなければならないと気付いたという前川さん。多様性が注目される現代で、部下の特性を生かし組織を強める「上司力®」は必要不可欠です。
また、多様性社会を生きる為に必要な「コミュニケーション・サイクル理論」も教えていただきました。
部下を持つ社会人、これから部下を持つであろう若手社会人には社会で生きていくヒントを是非本記事で見つけて頂きたいです。
対談をお楽しみください♪
※この記事は、國本さんの協力を元に、スマートソーシャルが開発したインタビュー生成AIサービスを利用して85%をAIで作成しています。
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前川 孝雄MAEKAWA TAKAO
株式会社FeelWorks 代表取締役/青山学院大学兼任講師。人を育て活かす「上司力」提唱の第一人者。
兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学(現大阪公立大学)、早稲田大学ビジネススクール卒業。
リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」などの編集長を経て、2008年に「人を大切に育て活かす社会づくりへの貢献」を志に㈱FeelWorks創業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに研修事業と出版事業を営む。
「上司力®研修」「50代からの働き方研修」などで大企業400社以上を支援。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年に㈱働きがい創造研究所設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授、一般社団法人企業研究会サポーター、一般社団法人ウーマンエンパワー協会理事なども兼職。30年以上一貫して働く現場から求められる上司、経営のあり方を探求。著書は『人を活かす経営の新常識』(FeelWorks)、『ダイバーシティの教科書』(総合法令出版)など約40冊。最新刊は『部下を活かすマネジメント”新作法”』(労務行政)。
※「上司力」は株式会社FeelWorksの登録商標です。
ダイバーシティで必要不可欠な「上司力®」とは?
特に「上司力®」に関して、上司向けの研修を多く行っています。
またこうした人材育成に関する知見を本にして広く届けるべく出版事業も行っています。
個人では達成できない成果を導き出す力の事です。多様性を最大限に活用し、組織を開発していくことが重要だと考えています。
部下の育成とキャリア支援だけでなく、上司は組織として社会への貢献価値を最大化する事が重要な仕事ですね。
多様性社会の現代で、部下が持つ個々の力を引き出す能力は必要不可欠ですね。
さらには半年から1年間伴走するアクションラーニング型の「上司力®鍛錬ゼミ」などを展開しています。
課長や部長など上司の立場の人は、過多な残業やパワハラまがいのマネジメントが当たり前の時代に若手を経験しています。
業務時間内で部下にきちんと仕事の意味や工夫を伝えて指導することが大切ですね。
若者の悩みから見つけた「上司力®」の大切さ
就職や採用がゴールではなく、働いた後の方が苦労するのでそこを支えてあげたいなと思い、若手社会人向けメールマガジンの「リクナビCAFE」も作っていました。若手社会人の悩みを聞いて、それに答えるというものでした。
そこの編集長もやっていた為、僕のことを慕ってくれる若者も結構いましたね。
悩み相談をしていく中で、若者を受け入れる企業側も新人を育てる余裕がなくなっていると気づき、
人材育成の灯を消さないために、若者のキャリア支援がしたいという思いが募っていきました。
小さい規模ですが若者向けキャリアイベントを開催していました。
私自身が若者からお金を取ることに抵抗を感じたため、
参加費を500円に設定してワンコインで参加可能なイベントを提供していましたね。
イベントでは、自分の仲間に手弁当で登壇して貰い、イベント後に若者と呑みに行くんですよ。
呑み代は奢ることになるから、集めたセミナー参加料では全く足りず大赤字でした(笑)
では、「上司力®」の概念はどのようにして生まれたのですか?
若手が会社で仕事で成し遂げたい夢を語っても「そんなこと言ってる暇があったら目の前の仕事をやれ」と上司に怒られる。
そこで「若者を変える為には、上司側を変えなければ」と気付いたんです。
リクルート全社のマネジャー向けに社内メルマガ原稿も人事から依頼されて書いたりもしていました。
どの会社も上司側は若手の育て方が分かっていないと気づき、「上司力®研修」を2009年頃から本腰入れて提供し始めました。
今こそ「ダイバーシティマネジメント」という概念に拡がってきましたが、
当時女性活躍機運が高まってきており、そこの波とも上手くマッチしました。
仕事経験が浅い若手が成長したり、働き場が得られずくすぶっている人が活躍していく姿にワクワクするんです。
リクルートでマネージャーをしていた時も、事業部から出されたような人たちを奮い立たせ、
彼らが活躍できるよう支援することに情熱を感じていました。
この経験を自分のナレッジとして蓄え、マネジメントや人材育成に関する専門書も貪り読んで知識を深め、
そしてそれを基に企業向けに独自の「上司力®研修」プログラムを開発しました。
日々働く環境や人も変わり続けているので、17期目となる今でも研修プログラムは磨き続けています。
気づくと30年以上、働く現場から見た上司や経営のあり方を探求し続けていることになりますね。
凄いです、、!
視野を広めるコミュニケーション
何か相手と接する際に気を付けている点はありますか?
1)相手との違いを認める
2)相手が何故その価値観になったのか対話によって知る
3)自分は相手にどう向き合っていくか「あり方」が定める
4)日常でどう接するか「やり方」を変える
この4段階がコミュニケーションだと定義し「コミュニケーション・サイクル理論」と呼んでいます。
異なる立場の人が意見を交換することが大切です。
相手の価値観を認め、その背景を理解し、適切な対応を考えることが重要だと思います。
だからこそ、前川さんは客観的な視点をお持ちなんだと思います!
何かきっかけがあるのでしょうか?
最後まで営業経験ゼロのままメディアプロデュースや商品企画などに従事してました。そこでの経験が大きいですね。
一般メディアのジャーナリズムは批判が多いのですが、
リクルートのメディアは「個人が幸せになるアクションを応援する情報提供」が根底にあります。
多様な人の幸せに寄り添って仕事をすることに働きがいを感じていましたし、私の仕事観になっていると思っています。
例えば、さきほど話した若者向けイベントも事業としては失敗ですが、
その経験が「上司力」の重要性を学習するきっかけになりました。
起業当時は電話1回線しかなかった為、メンバー4人で1つの電話を回しながら電話営業していましたね。
「研修でお困りないですか?」と。当時の弊社は知名度ゼロですから、もちろんすべて切られて終わり(笑)
そこで"お客候補"からお問い合わせが来ないとダメだという事に気づき、起業した年に本を3冊も書きました。
精魂込めすぎて書き上げる度に高熱でダウンしていました。以降も毎年本を書き続けました。
すると、段々と本を読んで共感した経営者や人事の方から相談が来るようになりましたね。
とはいえ、いざ研修の受注が入っても、最初は研修の相場も分からなかったので苦労しました。
受注が入っても相場よりかなり安く出してしまったり、かなり高く出してしまったり(笑)
そんな失敗は数え切れません。
3年目以降黒字化したと思ったら、東日本大震災が起こったり、仲間が病気でダウンして仕事が頓挫したり。
極めつけは2020年のコロナ禍で、倒産しかけました。
3~5年ごとに経営難の波がきますが、乗り越えた時に喜びを感じていますね。
苦しい半面、乗り越えたら失敗談はネタに出来るし、最近はシメシメと思っています(笑)
そういう危機の時に経営を立て直すのが経営者の重要な役割だとも感じますし。
若手社会人、そして現在上司をしている貴方へ
若手社会人には、どんな上司でも反面教師として学ぶことができるので、明るく考えて欲しいです。
最後に、現在の上司をしている方達へのメッセージをお願いします。
最近出した本『人を活かす経営の新常識』(FeelWorks)や『部下を活かすマネジメント”新作法”』(労務行政)にも書きましたが、
時代が変わり、ルールも変化していますので、
経営者や管理職の皆さんも新しい常識や作法を身に着けることが出来れば問題ないのです。
部下が最大限のパフォーマンスを発揮できれば、上司の自分にとっても組織全体のパフォーマンスを上げることになり結果に直結するので、是非「上司力®」を身に着けて欲しいと思います。
前川さん、貴重なお話をありがとうございました!
今回の発見
- 「上司力®」とは、部下の個性を活かし、組織全体の成果を引き出す力のこと
- 上司の役割は、過去と比べ、現代では部下への配慮と多様性の理解が求められるようになった
- 異なる価値観を持つ人々との対話を通じて理解を深め、
適切な対応を模索する「コミュニケーション・サイクル理論」の実践が大事
今回の取材で、「上司力®」ってとても大切だと改めて思いました!
今の時代、みんな違ってみんないいっていう多様性をうまく活かすって、本当に難しいんですよね。
前川さんが仰っていたように、だた部下を動かすのではなく、部下の個性を活かしてチーム全体を良くしていくっていうのが特に心に響きました!
とても勉強になる素敵な取材でした✨
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